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原作シェンボックさん [そうかずほ]

読破しましたよー!【復活】上下巻。


移動&待ち時間で正味8時間くらいで読んだのかなぁと思います。
日数的には、10日くらい。


下巻は特に、トルストイの思想論をネフリュードフの口から語らせている部分が大きいし、
登場人物や事件が大きく動くわけでもないので、結構飽きちゃったんですが、
上巻はスピーディーで面白かったです。

コメントにも書いたけど、【カラマーゾフの兄弟】に挫折したあなたにもおすすめです(笑)




そんな中、問題のシェンボックさん。




原作【復活】では、出番は3場面しかありません。
読んでいない、読む予定のないかたに、簡単にざっとご紹介しましょう。

原作読むとわかるけど、
原作通りの脚本にすると、絶対に宝塚の2番手男役がやる役ではないので、
ネタバレにはならないはずです(笑)






そもそもシェンボックさんは、主人公ネフリュードフの軍隊時代の親友です。
でもネフリュードフは軍隊には3年くらいしかいないのですが・・・・



シェンボックさん登場シーン1回目は、
ネフリュードフが、現役軍人時代(シェンボックさんと一番仲良しだったころ)。

ネフリュードフが、軍隊の遠征ついでに寄った叔母さんちで、
召使い(原作では叔母の養女)のカチューシャに、無理矢理迫ってやっちゃった翌日、
(つまりこの話の元凶というか、きっかけの事件の日の翌日)
軍隊に合流するために迎えにくるところ。


ここでシェンボックさんの人となりが、半ページほどをさいて紹介されます。


シェンボックさんは、
優雅で、愛想がよく、快活で、しかも気前がよく、ネフリュードフに対する友情も厚かったので、すっかり叔母たちに気に入られていた、
(以上、本文参照)
のだそうですが、

たまたま訪れてきた盲の乞食に1ルーブル(3千円くらいかなぁ)恵んでやったり、
召使たちのチップに15ルーブルもはずんだり、
怪我をした叔母さんの愛犬に1枚1ルーブル以上するハンカチを割いて包帯代わりにしてやったり、
(以上、本文意訳&参照)

と、叔母さんたちがいぶかしんじゃうくらい太っ腹なのですが、


何しろシェンボックさん、20万ルーブルの借金を抱えていて、
しかも本人も絶対返せないとわかっていて、

「今ここで25ルーブルくらい減ろうが増えようが、一緒一緒!!あはは!!」
(以上、本文かなり意訳)

と、豪快というか何というか・・・な感覚で、明るく楽しく超前向きに生きている人なんだそうです。

まぁ壮一帆さんが演じるという点では、非常に興味深いキャラクターではありますよね。
ディヴィット@サブリナのもっとすごいやつ、ですから。


2度目に登場する・・・・というか、多分この人そうかな?というのが、遠征(戦争)からの帰り。
ネフリュードフさんは、叔母さんの家に寄らずに、戦地からまっすぐ汽車で自分の街に帰るのですが、
お腹にネフリュードフとの子供を宿しているカチューシャは、
汽車が途中停車する叔母さんちの近くの駅まで、車上のネフリュードフに会いに行きます。

その時に、ネフリュードフさんと一緒にトランプをしているのが、多分シェンボックさん。


ただし、シルエット出演です(爆)




次の出番は、下巻まで飛びます。




いろんなことがあって、
カチューシャを始めとする囚人たちのために奔走するネフリュードフさんは、
本当に偶然にも、街中でシェンボックさんとばったり出くわします。

かたやネフリュードフさんは、奉仕と自己犠牲の精神により、
貴族の無駄な贅沢ばかりする無益な生活がばかばかしくなって、自分の領地も手放さんとする勢いのとき。

そんなさなかに、久々に出会った友人シェンボック氏は、相変わらずあっけらかんと、
寝たきりの資産家の老人の後見人として気ままな上流社会の生活を送っていることがわかります。

そして、久々に再会した友人にシェンボックさんは、
「久々に酒でも飲もうぜ!」
と誘うも、
「ごめん・・・今ちょっと忙しくて・・・」
と断られてしまいます。





そしてそれっきり!(爆)
シェンボックさんの出番はないのでした。









今や花組トップスターと双璧をなす勢いの2番手に、原作まんまの役をやらせるとは思えないし、
私は見たことがないですが、【カチューシャ物語】にはもう少し出てくるのかもしれません。









それに私がもし、この作品の脚本を担当するなら、
間違いなく、シェンボックさんにはストーリーテラーをさせるね。



だって、それ意外にこの役で出番を作れないもの( ̄0 ̄)



でもストーリーテラーじゃなくて、普通に登場する役が観たいなぁ。。
と思うのは、わがままでしょうか(^_^;)






石田先生、お願いしますよーーーーー!!(叫)
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コメント 4

Yumiko

>【カラマーゾフの兄弟】に挫折したあなたにもおすすめです(笑)
ドッキとしました(≧▽≦)v

あらましをありがとう~~~。
読みながら、これを2番手さんがするのか???と心配になりました。

>それに私がもし、この作品の脚本を担当するなら、
>間違いなく、シェンボックさんにはストーリーテラーをさせるね。
うまいです!!その考え。

でも確かにそれじゃ、寂しすぎますよね~~~。
2番手ファンとしては。

ここまで、残ってがんばってるんです。本当になんとかお願いします。
石田先生~~~。


by Yumiko (2011-09-25 00:58) 

minami

>Yumikoさん
多分、原作からは大きく脚色されるのだと思います。
私の予想としては、最初にシェンボックさんが陽気に出てきて、
霧のミラノのデスクみたいにしゃべるのかなと・・・

石田先生はえりたんとがっつりやったのは相棒だけだから、
ちょっと不安ですけど^^;
芝居の半分出番ない(アンドレ編!)とかはやめてほしい!!
by minami (2011-09-25 10:34) 

cerise

再びお邪魔しましたm(__)m
「カナリア」は楽しみですが、「復活」はいろいろ気がもめますね。

昔は、二番手のほうがトップより、面白味もありいい役の作品が結構ありましたよね。「わが愛は山の彼方に」のチャムガとか、「バレンシア・・」のラモントか、「あかねさす紫の花」とか、あまり有名ではないけど「炎のボレロ」もそうでした。
トルストイだったら、今更著作権云々もないでしょうから、出番が少ないということは、脚本を書く人のセンス次第で、なんでもできるはずなんですが。
今回は、「復活」のサブタイトルを読むと、一抹の不安が(・・;)

脚本の神様にお祈りしましょう!
by cerise (2011-09-28 21:21) 

minami

>ceriseさん
再びコメントありがとうございます~~!!
本当に少し前までは「2番手が一番おいしい」なんて言われていましたが、
今は決してそうは言い切れないですよね。。
バレンシア~のラモン、いい役ですよね!!私大好きでした♪
もっと濃くて、それでいて作品やトップとがっつり絡むような役、もしくは敵対するような役が回ってくるといいなぁ・・・と思うのですが。。。
最近で言うと、スカーレットピンパーネルのショーヴランとか、
私は悪役好きなので、ゼンダ城の虜のヘンツォ伯爵とかもいいなと思います!!

恐らく『復活』は、蘭寿さんがやりたがっている大恋愛物にすべく、作品は進行してゆき、
壮さんは『石田節』担当になるのかな、と今は妄想しています^^;
それはそれで、オヤジギャグとかダジャレとかばっかりで面白い・・・・かも?笑

私もceriseさんとともに、脚本の神様にお祈りします!!!
by minami (2011-09-30 00:43) 

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