SSブログ

月ベルばら、特別出演。 [そうかずほ]

月組ベルばら、壮さん特出バージョンの初日から3公演を見て、
楽日を残して東京に戻って参りました。

忘れないうちに、ひとまず壮さんファン目線で、壮さんの話。



初日。
少なくとも私がファンになってから丸6年、
こんなに未完成な壮一帆さんを舞台で観たことがありませんでした。
というくらい、未完成でした。
登場シーンから笑顔が顔に張り付いて、セリフはかみまくり。
周囲が慣れない月組生ということもあってか、タイミングも息も微妙にずれ、
マギーアランとの殴り合いのシーンでは手がぶつかって、パチンと音が聞こえ・・・
ああ、突き指してないかなーそわそわ。
そして見せ場のまさおさんとのデュエットダンスはぶつかり稽古状態。。。ははは。。。
はぁ。
リフトに至っては、ぎっくり腰になりはしないかと心配になるほど力んでいて、
ああやっぱり「慣れる」というのは大事なんだなーと思いつつ。
手に汗握りっぱなしの3時間でした。

救いだったのは、カーテンコールでご挨拶したとき、
壮さんが「まさおくんのオスカルを愛し抜きたいと思います」と言ったのに対し、
まさおさんは「壮さんのまっすぐな瞳を独り占めしたいと思いますっ☆」
とのたまってくださり、とても暖かい気持ちになったのを覚えています。
対面しているまさおさんには伝わってたんだな、壮さんのアンドレの片鱗が・・・。

そしてそんなカーテンコール後、壮ファンから安堵のため息と、
「とりあえず無事に終わってよかった」の拍手が起こっていたのがとても印象的でした。
贔屓の新公初主演観てるみたいな感じでしたね。
そして思う。

「これ、まさか明日も観るのか・・・」



ところが。



翌日11時公演。
登場シーンから、まさおさんと優しい笑みをかわし合い、
あの私が好きな、雪組全国ツアーオスカル編の壮アンドレがそこにいたのです・・・!!
やっぱこの人、やれば出来るんだ!!すごい!!←こらこら

若いながらも包容力のある、情熱的なアンドレで、
まさおさんが「青い炎」と表現する静かなる情熱がほとばしる、そんなアンドレだった気がします。

ちなみに例のデュエットダンスも、リフトが初日に比べて力まずに低くもふわっと上がっていて、かつ、なんだか壮さんの前のめりっぷりがすごく、
「ちょっとアンドレそんなに我慢してたのっ?!」と思わず下ネタに走ってしまうほど(笑)
情熱的と言うよりも「お前はケダモノか?!(byスタン メランコリック・ジゴロ)」みたいな野性味溢れるデュエットダンスでした。
私は好きでしたよ、ああいう壮さん初めて見たのでvvv
でもあれはきっとあの状況でがむしゃらにやった結果なので、もう観られないとは思いますけど。
残念だなー。またやってほしいな。ね、壮さん。←


そして、3公演目の15時公演。


今までの壮アンドレ史上、そして壮一帆史上、
もっとも大人で、包容力と愛に溢れた、最高のアンドレがそこにいました。
あの深い愛と情熱を心の奥に秘めたアンドレを、うまく言葉で表現出来ないのが残念なほどに、壮さんのアンドレは、劇場中のすべての人の心を突き動かすような何かを持っていた気がします。

あのオスカルへの一途なオスカルへの思い(という言葉では足りませんが。。。)が、
深いところに、でもはっきりと流れているからこそ、
ジェローデルとの結婚話から毒殺、練兵場での衛兵隊とのやりとり、
そして今宵一夜からアンドレの死という、後半の濃くて、ベルばら的見せ場でもあるシーンが、形だけではなく、意味と気持ちを伴って押し寄せてきた感じがしました。

それはあの情熱的すぎるデュエットダンスにも表れていて、
野性味が取れて、ベルばららしい、そして壮さんらしいノーブルさがにじみ出ていました。
激しいけれども美しく、背中合わせに儚さが顔をのぞかせるような。


何よりも、そこに至るまでの2公演を観たからかもしれませんが、
3公演目は、本当に文句のつけようのないアンドレだったと思います。


私は壮さんの、相手役に対する「庇護欲」の出し方がすごく好きで、
それはベルばらのアンドレにつながることだなーといつも思うのですが、
今回のまさおオスカルは、その庇護欲を多いに刺激する可愛いオスカルだったように思います。
まさおさんが本来持っている健気な部分が全面に出て、
ジャルジェ家を背負って立つ6人姉妹の「末っ子長男」らしさがとても際立ち、
勇猛果敢にいばらの道を進もうとするオスカルと、
それを全力で守り抜くアンドレという構図が、美しく組み上がった感じ。

そのせいか、今宵一夜の場面では、気づけばアンドレにすがりつくオスカルに目を奪われて、そのあまりの可愛さに、アンドレに感情移入してキュンとしてしまいました。
きっと壮さんも、あの泣きながらすがりついてくるオスカルに本気で胸キュンしたんじゃないかな、と思うほど、熱く抱きしめていたのがとても印象的でした。

ちなみに壮さんの余裕と庇護欲を同時に見たな、と思ったところは、最後の馬車の場面。
初めは初々しく顔と顔の距離があったのが、3公演目にはまさおオスカルの額に頬を寄せて、
ものすごく近くで微笑みを交わし合っていた、と思ったら、
まさおオスカルの髪が乱れているのを、そっと直してあげたところでした。
その大人の余裕、今思い出してもドキドキします・・・・ぎゃーかっこいい!!(爆)
そしてまた、その後正面を向いたまさおオスカルが涙でぐちゃぐちゃになっていて、
それにも胸キュンするという。。。ベルばら堪能しましたよ、本当。


本当は、楽日の今日の2公演を観てこそ、本当の壮アンドレを語れたのかもしれません。
だからすごく観たかった、と思います。
でも私の中で頂点の壮アンドレを、しかも未完成の状態から竹のごとく変化していく様を、
この目で見ることが出来て本当によかったです。
壮さん、特出たった3日間でも手を抜かずに体当たりした姿を見せてくれて、本当にありがとう。
後日書こうと思っていますが、月組の組子にも、とてもいい影響を及ぼしたと思います。

今日の残り2公演、更に進化するのでしょうね。
いつか映像で観られる日を楽しみにしています。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 2

yumiko

きゃー!!!
いいですね。いいですね。
私も観たかったです~ 壮アンドレ~

初日から益々成長し続けてるって、さすが壮さん(*^。^*)
もう。minamiさんのレポ観ながら、にやにやしてます。

早く映像で流して欲しいなぁ・・・全編を!!
できたら、minamiさんおっしゃる3回目の最高のアンドレを!!
最後の日がさらに良ければそれで!
なんなら、2回目のケダモノ壮さんでも良し!
と、贅沢を言う(^_^;)

「若き日・・・」が楽しみなるレポでした♪
ありがとうございます!!
by yumiko (2013-01-13 16:28) 

はじめまして

私も同じスケジュールで観劇してきました。
あと2公演も観たかったけど、後ろ髪ひかれる思いで、
東京に戻ってきました。

いやはや、いろんな意味で馬車がすごかったです^^
by はじめまして (2013-01-13 17:27) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

So in Love牧文四郎と壮一帆 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。